先日、幼稚な園から高等な学校まで、長きに渡って付き合っていた友人の結婚式に呼ばれました。
友人代表として、軽く祝辞をお願いされたので、口下手ゆえに若干の不安はありましたが、承諾しました。
しかし、当日まで挨拶の内容をまったく考えておりませんで。まあ、それは「いそがしい」とか、
「おもいつかない」とかそういった理由ではなく、主義の問題であります。
「アドリブ主義」を掲げながら生活しているワテであります。
ものぐさなだけと思わないでください。
まあ、他の祝辞を聞きながら考えようと、そういう甘い考えだったわけです。
そして、開始ギリギリに会場入りしたのですが、幹事の方に、
「もう始まりますので、杉山様、挨拶と乾杯の音頭をおねがいします。」
と言われました。
予想外の展開であります。計画的に無計画の策を練っていた計画がダイナシです。
しかし、ワテは「トラブルエンジョイ型」の人間でもあり、追い詰められると逆に冷静になる
という変なタイプなので。
まったく動揺の色を見せず、
「ああ、そうですか。わかりました。」
などと言いましたが、
(これは状況的には『悪い』に分類されるな。)
と思っていました。
そして挨拶です。
すらすらと、新郎のNくんのエピソード的なことなどをしゃべり、やさしい客だったおかげで笑いも取れたりしましたが、乾杯の音頭のところで
「Nくん。そして・・・。」
新婦の名前を言おうと思ったところで知りました。ワテ、新婦のお名前、知らないんですよね。
というか、読めなかったので知らなかったのです。
(これは状況的には『かなり悪い』に分類されるな。)
と思いました。
「Nくん。そして、美しい新婦の希望あふれる田園生活に乾杯!」
もう、「Nくん」以降むちゃくちゃですわ。追い詰められるとおもいもよらないことをな事をいってしまうもんですね。
しかも、高々と掲げたシャンパングラスから勢いあまったシャンパンの3分の2が床にこぼれました。
反省点
家で、新郎新婦の名前は、ノートに100回書いて覚えるべき。
家で、グラスに水を入れて乾杯の練習を100回やるべき。